ブラック研究室で人生闇落ち!? ①配属研究室/ゼミで悩む大学生の絶対避けるべきこと
研究室/ゼミって大学生活の花形. あるいは最大限のカオス。ブラック研究室に配属されてしまったばかりに、もう行きたくない。人生が闇落ちしちゃった――なんて笑えない話ですが、そんなお話をそれなりに耳にしちゃうのも事実です。
ここでは、明日すぐ実践可能【一撃で分かるブラック研究室の条件】を、現役のバイオ系研究者がお伝えします
<目次>
ブラック研究室の定義
そもそも、研究室生活の成功 or 失敗とはなんでしょう?
あなたが研究室に思い描く未来はなんですか??
理想と現実に、大きな解離が生じた時に.. 僕らはショックを受けますよね。だから、ブラック研究室という定義は非常に、曖昧で、その人その人の思い描く未来や希望に大きく依存しています。
だから一度、思い描いてください。。
あなたが「良いなあ」と思える研究室生活を
.. とまあ、前置きをしましたが、今日ぼくが解説する「ブラック」が"あなたの人生"にとっての「闇落ち」の原因になるかは人それぞれだと言うことです。
・研究なんてそもそも嫌、楽したい
・研究というより、今後も付き合えるような仲間がほしい
・ただただ将来に役立つ成長がしたい
・良い就職先への足がかりにしたい
・一に論文、二に業績、研究者になるんだ!
たぶん、これらの希望によって、あなたにとっての「ブラック」は全然違うでしょう。今回と、またその続編で解説するブラック研究室の定義は..
① 過剰労働型
↑
今回のお話。
イメージ通りの典型的/古典的ブラック。
ある程度、共有生高く、皆にとっての「ブラック」
② 未来消失型
↑
次回のお話。
これは、アカデミック研究者を目指す/そうとする人向け。
あなたのその未来を潜在的に閉ざす可能性のある「ブラック」
過剰労働型ブラックの判別方法
典型的・古典的なブラック研究室と言ったら、これでしょう。
本当はここにパワハラ系が入るのですが.. パワハラ系の判別は難しい、というのが実状です。教授だけでなく、直接の指導教員や、指導してくれる先輩などのレベルで生じる可能性が高いので、もちろんコツはありますけど、回避成功率はあまりに低い。
でもですよ。
過剰労働型は結構、分かりやすい判別方法があります。本人が望んで、望まずに関係なく、時間的な拘束がバグってる人が居るという状況は、高確率で研究室内の労働意識に影響しています。。そしてそれは殆どの場合、良い影響ではないでしょう。
具体的には、長期労働がフツーという調教と錯覚。
そして労働時間が長ければ解決できるという思考放棄です。
後半の話が特に、文字通り、致命的です。
最終的に、なにか問題が生じたときに、戦略的に解決策を模索するのではなく、力押しで、アイディアを全部やって解決していく.. そういう問題解決の戦略が内部で蔓延ります。
だから
なにか問題が生じて解決できないときに、「提示した/された解決プランが悪かった」という発想の下地が消えて「あなたの努力不足だ」となることでしょう。
ああ、ブラックは怖い。。
さてさて
そういう理由で、労働時間がバグってる人が発生して、かつ放置されていないかをチェックする即時実行可能、簡単な方法を伝授しましょう。この人が長期的に発生している職場は、間違いなく、労働意識が汚染されて、ブラックの温床となっていることでしょう。避けるほうが、無難です。
① 夜遅くに、研究室/会社の建物を外から見る
あなたの行こうとしているその場所.. 電気付いてませんか??よっぽど慣れて対策している会社以外は、夜の勤務中には電気付けてます。深夜に、人が居るかどうかは明確な判断方法ですね
② 夕方の、研究室/職場の帰宅状況を見る
ナニを見るか.. 顔と服装です。もちろん、営業のような対外的な視線を気にする場所では使えないですが、長期労働していると(分かるのですが)、人生の色々なものを削っていくようになります。
具体的には、
・スーツやシャツの皺、靴(クリーニングの有無)
・男性なら、無精髭
・女性なら、化粧
*もっと具体的には、女性は化粧をマウス着用で誤魔化したりする頻度が、経験的には増えるんですけど.. 今の御時世は全員マウスが基本ですから、この場合は、目元のアイラインと眉毛を見ましょう
③ 研究室/職場のすぐ外にあるゴミ
ゴミ箱の中身は結構、ブラックが反映されます。可能なら職場/研究室内のゴミ箱も確認したい所。前述のとおり、ブラックに生きるには色々なものを人生から削っていく必要があるわけです(←経験者)
具体的には、冷食、コンビニ(?)弁当、インスタント麺、エナジードリンク、がゴミ箱に増えます。確実に増えます。特に、インスタントラーメン/焼きそばに着目。
④ 共同機器の予約状況 (研究室のみ)
研究に使う機材というのは、簡単に車〜お家並の金額になります。でも、ないと困るけど、毎日使う訳じゃないんだよな.. そういう事情で、大学内の複数研究室が、よくお金を出し合って買うんです。これを共同機器と言ったりします。
.. で、機材は使った分だけ、消耗品のコストがかかりますから、各研究室への適切なコスト請求のため、予約や使用記録がつけられることが多いはず。アナログな管理なら、たぶん、紙媒体で機材の近くに置いてあります。
ここでの使用時間/予約時間が、人外だったりするとヤバい。
次回予告: あなたにとってのブラック
如何でしたでしょうか。
これで完全回避できるわけではないですが、それなり以上に参考になる情報だと思います。ただ最初に少し述べましたように、なにを持って「ブラック」とするかは、正直、あなたの目標や思い描く未来との解離度合いによるでしょう。。このブラックじゃ定義不十分な人も沢山いるはずです。
なので、
次回は「博士課程進学」とアカデミック研究者を目標とする学生に向けた、「ブラック研究室の避け方」についてお話したいと思います。ぶっちゃけ、アガポス志望者が"死亡者"にならないための「研究室の選び方」って感じです。
博士課程以降は、
簡単に人生が闇落ちします。
もちろん、闇落ちしたからといって、人生終了するわけでも、悪い人生になるわけではないですけど、楽しみ方をすこし調整し直す必要が出てくるわけです。それはそれでぼくは、悪くないものだと思いますけど.. まあ避けれるなら避けておきたいのが世の常でしょう。
アカデミック研究者としての先輩(現在: EU留学中 as ポスドク)として、実体験に基づいたそんなノウハウを解説予定です。お楽しみに!!
ではでは〜