アル中天国・イタリアに痛風留学(研究留学だっけ?)して数年経ってたらしい。。
お久しぶりです。PhD.KKK、またの名を「ゆうらく」と申します。
ひょんなアル中の巡り合わせから、イタリアに研究留学し始めて、はや数年。世界がコロナやらワクチンやらで大変、昨今、留学してる人は特に大変。いやはや、人生何があるか分かりませんねwww
今回は、僕の研究留学先・イタリア(パドヴァ)での生活感を、赤ワイン片手につらつらと書いていこうかと思っています。ぶっちゃけ、日本は言語留学にしろ、研究留学にしろ、情報ってイギリス・アメリカ・カナダが殆どで、ヨーロッパ(大陸側)って結構、謎めいているような気がするんです。
でもね、特にサイエンティストの皆さんは、思い出して欲しいのです。
サイエンスはヨーロッパ発祥なんだぜ!我が大学、日本で武将が天下統一とか言ってる頃、鎌倉時代に設立してんだぜ!!そんな、世界最古のサイエンスシティの一つ、パドヴァからリアルな生活感と、日本サイエンスの目指すべき場所について、ちょっとした意見を、ワインをレロれろするまでに吐露とろしていく。
注意;全部がっつり偏見で、個人の感想です
- 前書き:海外留学最大の難所
- 入国について
- パドヴァでの生活<治安編>
- パドヴァでの生活<住まい編>
- パドヴァでの生活<生活費編>
- パドヴァの街並み
- パドヴァの街並み<秘密の..for men>
- パドヴァの街並み<秘密の..for women>
- 研究環境
- 言語
- 終わりに
前書き:海外留学最大の難所
イタリアに限らず、僕は、海外留学には二つの生き方があると思うんです。それは「日本でがっつり息吸って、現地で呼吸止める」か「適応して現地で呼吸するか」です。どっちが良いとは言いません。淡水魚が海水で生きられないように、そこで無理しても、やっぱり、できんもんは出来んのです。。こればっかりは自分じゃどうしよもない
だ け ど
まあどちらにしても、留学先の現地の空気感、雰囲気に我慢するか適応するか、何かしらを獲得するというのが海外生活最初にして、最大の難所だと思います。外出た人はわかりみマックスだと思うんですけど、、、日本ってめっちゃ変。だいたい僕らの魂に染み付いた何かとマッチしない空気が海を越えるとあるんです。伊達に、鎖国してて、遺伝学的に世界でもっとも民族濃縮されてないww
つまり、日本人はそれなりに海外に馴染めないと思ってます(←スーパー偏見)。日本って今も半ば鎖国してて海外遠すぎ、耐性なさすぎ。だから、いま、苦労してる人はあんまり気にせず「呼吸止めて、たまに日本で息吸ってください」。最近はオンラインでなんか日本の空気感味わえますしね。
で
イタリアはぶっちゃけ、日本のほぼほぼ対極にあります。
システマティックはなく、書類よりも人間性を重視し、生まれながらに陽キャで、不真面目でテキトー。ノリで生きてて、仕事はすぐサボる。メールなんて小難しいのは見ないし、顧客なんて無視でファミリーと電話。大好きなものは酒とタバコ。
僕はですね、良いところと悪いところは切り離せないと思ったんですよね、ここに来て。これから結構ショッキングな、あるいは衝撃的なイタリアでの出来事を言いますね。
①
今、コロナで世界が大変でルールもどんどん変わります。日本は厳格で、例えば、フライト中にルール変わって書類に不備あったら強制送還なんて普通に起こります。イタリアはぶっちゃけノーチェック。たぶん、書類に不備があっても入国できます。
②
ラボには子供持ちな人もいっぱい居ます。仕事終わってないけど保育園に迎えに行かなきゃで、子連れで職場に戻ってきて、イタリアでは嫌な顔する人はたぶん居ません。皆、仕事放り出して面倒みてくれます。また会いたいから連れてきてって言われます。
③
金曜日は5時にはみんな割かし飲みに行ってます。すみません、嘘つきました、それは平日です。金曜日は12時からランチ食って、その後は小一時間コーヒー飲んで、帰ります。。はい
④
代わりに、彼らは個人の人生を侵害されることを許しません。誰かのため、なんてのはないです。知り合いのためだけ。だから、給湯器壊れても高確率でテクニシャンは土日は直しに来ません。インターネットやメールで家探ししても返事はありません、直電か、オーナーとか代理店の人を誰かに紹介してもらわなきゃです。
⑤
あいつらは、サマーバージョンとクリスマスバケーション近くなると使い物になりません。役所仕事みたいなところも含めて、やる気ゼロになるので、何も進まなくなります。どんな締め切りやルールがあっても、彼らは休みます。代わりに、テキトーなのでルール上の締め切りとか無視しても大丈夫(例えば、入国後2週間?以内に長期滞在許可申請しなきゃなことがオフィシャルなルールになってますが、ぶっちゃけ3か月くらい平気)。
。。日本はそんなことないよね。
イメージ的にはイタリアだと、SUUMOみたいので物件見て連絡しても、ほぼ100で返事はありません。日本だと書類に不備があったら銀行やSIMは開設できません(←当たり前。でもイタリアはワンチャンできる)。代わりに、日本ではオーダーがイタリア語で読めないからって「君のおすすめで!」なんて注文はできないし、笑顔で「これめっちゃ旨いじゃん!」って言ったらノリでピザがタダになったりしません。
つまりこういうものに、順応できたり、楽しめたらハッピーで、そうじゃなかったら「日本って良かったなあ」ってその気付きは、それはそれでハッピー。ただ現地での生き方が変わるだけです。自分に合った現地での生き方を見付けられるかってのが最初にして最大の辛い点、と思うんです。
僕はトラブルほいほいだから、イタリアじゃなかったらワンチャン死んでた、ガチ。たぶん、アメリカは逆の意味でワンチャン死んでた。僕は、イタリア好きだよ。
入国について
前述の通り、イタリアってテキトーでザルなので、入国は笑顔で「チャオ」または「ボンジョールノ」さえ言えれば大丈夫でしょう。逆に、きょどって無言だと書類完璧でもワンチャン連行されるかも。。
此処はコミュ力カンスト民のお国。あと単純に移民問題とかあって、意思疎通に問題ある、オープンじゃない人間は高確率でヤバい奴って感覚あるので、挨拶とかコミュニケーションは日本の比じゃないくらい重要です。
ちなみに、日本パスポートは世界中どこでも行けるすごいパスポートみたいな話って聞いたことないですか?これが理由で、EU圏って偽造日本パスがまれに横行するんですよね。。で、問題なのはパスポートが信用されないとき、僕らはどうやって自分の信頼性を証明できるのかってことです。
これ地味に超重要。
というか、海外行く人は絶対言いたい。
大事なのでもう一回言います。
パスポートが疑われたときに、何があなたの信用を担保できるか知ってますか??
クレジットカードです。
海外行く人は、VISA、可能ならMaster cardとかも持ってた方が絶対いい。これ、ガチで海外で留置所連行間際まで行った知り合いいるので超重要。クレカはクレジットですからね。
パドヴァでの生活<治安編>
北イタリア、きたねぇ水の都ヴェネチア(ゆうらく命名)近傍の都市パドヴァ。北イタリアって南より、治安良くて、生活費も安いです。アジア人がパドヴァで小慣れてきて、南イタリア行って全部すられてくるってのは、一種の風物詩です。
勿論、パドヴァでも、ヤバい所は、MA★JI★YABEE‼
「日本人は危機感ないから危ない」みたいな話聞くけれど、安心してください。ぶっちゃけ空気が急に重くなるんで、そういうの気付けるように遺伝子レベルで人間は設計されてます。「まあ行けるっしょ」が厳禁。僕はそこから遠くない所にアパートの候補あったので、嫁呼ぶ気でしたし、「俺が普通に深夜出歩けなきゃ無理だろ」って挑戦しました。ちょっと怖かったので自転車で深夜行きました。
追っかけられて怖かったです。
待ち伏せされて凄く怖かったです。
。。実は僕のママン、ガチのヤンママなんす
。。あいつ、当時ちょっと有名だったレディース構成員でめちゃこわなんす
でもぼく怖かった( ;゚Д゚))ブルブル
まあ、パドヴァは治安いいですけどね。
悪い人は治安悪い地区から出てこないので!
。。土地勘ある人に最初、いろいろ聞いた方がいいですよ、ほんと
パドヴァでの生活<住まい編>
常識の違いなんですけど、少なくとも、パドヴァ辺りは、シェアハウスが当たり前で、学生とかはルームメイトいる感じの一部屋共有したり。それ以外だと、ルームメイトはいないけど、フラットメイトいる感じの生活(←個別の部屋はあるけど、キッチンとか共有ってヤツ。実家やで!)。
相場は150-300€くらいで、結構、光熱費とか全込(1€=130円)。イタリアは光熱費高いので、別の場合は注意。日本の感覚で夏と冬に使うと日本5倍とかじゃ済みません。まあ、シェアハウスって皆でご飯作ったり、リアル中華やリアルイタリアフード食べれたりで楽しいんですけど。。まあ人によっては気疲れしますしメンバーによるので難しいところ。
まあ、そんなんどうでも良いんだぜ!
どうでも良くなる問題があるんだぜ!
シェアハウス最大の問題は超トイレです!ちゃんとトイレの数は見ておきましょう。8人住でトイレ一個とかはシンプルに漏らす。だって、トイレとシャワールーム一緒だったら、誰かシャワー使ってたらトイレも使えないんだぜ★
二つ目の問題は、エアコン。
イタリアって古き良き歴史ある建築の保護条例から、建築物って中々取り壊しできないんですよね、昔ながらのガンガン石膏?な建物じゃエアコンなんて付けれない。ちなみに電波も通らないので、よく室内入ると圏外なるww
。。突然ですけど、日本ってどこが一番暑いか知ってます??
沖縄?No, No。最高気温をいつも更新するのは埼玉県熊谷市なんです、はい、地元です。その僕をもってして、パドヴァの夏は暑い。その熊谷の蒸し暑い体育館でバスケしてた僕をもってして、「気温で死ぬ」と思ったのはココが初です。Amazonなかったら死んでた。だって、サマバケで家電量販店あいてないもの。扇風機と氷がなかったら死んでたよ(日当たりの問題もある)。
というか、なんか、イタリアって日本より太陽近くないですか?
冬のゲレンデにゴーグルが必要なように、ここでは夏にサングラスないと目が死にます。日差しは痛いです。40℃いきますし、なんか熊谷市の40℃よりキツイです、汗腺開くの分かります。。なお、冬は日本より寒い。12月初旬の昨今、最高気温は5℃、最低気温はとりまマイナスです。
ちなみに、お家は一人住で探すと300-1000€くらい。1000€だから良いとは限らない。窓に鳥が巣を作ってて開けられないとか、別にクオリティ高くないとかよくある。ここは根気とコネとタイミング。僕は運が良かったです(相変わらずエアコンねーけど←陰キャなのに引き籠りを許されない)。
パドヴァでの生活<生活費編>
海外あるあるだと思うんですけど、外食ってハードル高い。というか高い。日本は、面倒な時に気軽に安く外食できるのが強みよね(←社畜天国)。
なので、外食どのくらいするかに結構依存します。まあでも住居関連以外なら、500€あればそこそこだと思います。基本は、日本よりはるかに生活費安いです(僕、日本居た時から家計簿付けてる、一人暮らし歴10年越えのエキスパートですし、間違いない)。それから高所得者の税金(年金、所得税、医療保険)が、日本より遥かに安いです。
というか、海外博士課程って給料出ることで有名だと思うんですけど、パドヴァ大学の博士課程って月給1100€ですし、これあれば、まあまともな生活できる水準です。
もっとお金の話をすると。
僕が日本ラボでちょいポスドクしてた時は、月給23万くらいで、手取りは19万くらい、家賃は3万円、奨学金返済が2万円が追加で引かれ。それで頑張って、実家に月5000円、貯金を7500円してました(←この微妙な刻みが示すリアルなカツカツ感伝わります??)。
で、イタリアでちょい現地雇用されてた時は、月給1600€(20万くらい)で、手取りが18万くらい、そこから家賃が400€全込で、奨学金は変わらず。それで大体、月400€(6万円?)くらい貯金してました。
↑ちなみにイタリアはテキトーなのでメールでは月額2000€の契約でしたが詐欺られましたww
まあこれは、僕がアル中だからってものあるかもです。
日本ってやっぱ飲み行ったら5000円くらい飛びません?イタリアでバー行って30€とか払ったらクレイジーって言われます。だいたい15€あれば安パイ。あと、ビールは二缶で1€とか。つまり、100円くらいです!(イタリアには消費税ないので)。ワインも5€以下が普通で、10€以上のワインなんて特別な気分じゃなきゃ買いません。
他にも、そうですね。ネット代安いです。というか、僕ネットないです。携帯が150GBで月10€なんで、家にネット引いてないです。ソフバンにドコモ、AUめ、あいつ等ぼったくりすぎなんだよ。
あと、ピザ安いです。まるまる一枚で5€です。お腹いっぱい。飽きるけど。まあでも、TAKE away系の食べ物なら外食?でも結構安いです。ケバブとか、アランチーニとか、だいたい5€で満足できる量。ただ栄養は結構気になる。日本みたいに一食あたりディッシュが複数出るなんて文化がそもそもないので、時たま、お昼はサラダ、みたいなの作ってバランス調整が大事。サラダは安くて旨くて、ボリューミー、野生に帰れる。
↑
下のは手作りだけどね!
ただし、飯は基本的に、ケバブ、ピザ、パスタ、アランチーニ、リゾット etc.。ある時にあなたは、すべてはチーズとトマトと炭水化物(小麦まれに米)であることに気づきます、全部、味一緒やんと。そして、ここにはそれ以外はありません。
頑張ってスシや、POKEを食べることもできます。しかし、魚は全部サーモン、まれにマグロです。なので、あなたは、春にはぷりっぷりのニジマスが脳裏をよぎり、夏にはいい感じに油の乗ったアジに涎を垂らし、秋にはサンマに思いを馳せ、冬には寒ブリをしゃぶしゃぶしたくなり、そしてスーパーの魚コーナーに行って、その凄まじい匂いに、それらが蜃気楼であったことに気付くでしょう。
そして自然と、小麦こねて餃子作ったり、チャーハンを作り出したりするでしょう。それか鬱になって帰ります。食は職より大事。
パドヴァの街並み
いつも友人には「パンクディズニー」って言ってます。寂れて、副流煙とか蔓延する軽い世紀末感のあるディズニーランドです(写真のAI加工が優秀すぎて、めちゃ綺麗だけど)。日本って小綺麗ですよね、例えば、石畳の道とか高さとか、ブロックサイズ揃ってて、コンクリは舗装されてて。
いいですか?
それら全部、揃ってない、オーガナイズされてないと、おしゃんに見えるんです。だから近くで見ると漂う荒廃感。市の中心街をチャリで爆走しようもんなら、がったんがったんがったん、僕らのプリティなお尻は完全感覚dreamerです(意味不明)。
まあ最近は、コロナの影響でタバコとかかなりマシですけど。そもそも、イタリアって室内喫煙禁止で、あと、バーとかって基本は外のテラスなんですよね。蕩けるような夏も、凍えそうな冬も。で、めっちゃ喫煙する。コンビニ的な役割をイタリアで担ってるのがタバコ屋なので。
パドヴァの街並み<秘密の..for men>
街並みを構成する一番多い物、それは人ですよ!人!ここからはちょーっと閲覧注意?だって着陸した瞬間、瞬で気付くんだもの。ここは男性のためのちょっとしたちょっとしたお話。女性はこの次に for women編があるので、そこに飛びましょう!
飛びましたか?
女性や、まじめなお方は見ちゃダメですよ?
お子様もちょっとまだ早い。
ここはちょっとしたジェントルマンのお話。
あるいは、もっとサイエンティストらしく
遺伝子差異による、形態学的特徴の考察、です。
。。。こんだけ言ったら下ネタ投下していいよね??
メロンでけーーーーー!!!!!!
僕が大学生になって、初めて埼玉県を出てきたとき、僕は普通に「あ、女性って高3から大1くらいの間に、もう一回成長するんだな」って思ってました(埼玉は日本一の貧困地区。何がとは言わない)。その時の比じゃない衝撃です。
そもそも、女性がだいたい一回り高身長なんですよね、日本の感覚より。その上で、こう、胸部の脂肪産生というかエネルギー貯蓄量というか、ロマンがですね、三回りくらいデカい。あと、腰の位置が二回りくらい高い。
更にきっしょいこと言うと、やっぱり脂肪の通り道というか、二の腕に輸送途中の物がたまっちゃうのって生物学的な限界だと思ってたんですよ。「お胸様は大きく、でも腕はすらっと」そりゃサイエンスに喧嘩売ってるますよって、そう思ってたんですよ。
あれ、絶対、なんか遺伝子ありますね。だって、イタリアーンな方々、全然、二の腕に溜まらんのですわ。なんかシンプルな遺伝子の違いを感じました。生命の神秘。夏のビーチの破壊力とかヤバいすわ。日本には変態って外敵がいるけど、イタリアにはあんまり居ないんでしょうね。。無防備すぎてパラダイスですわwwwww
まあ、人によりますけど。
逆に、イタリア人のスレンダー体系ってなんかちょっとバランス悪いんですよね、日本人含めたアジア系統のスレンダー体系って、ふつくしいですよね。で、日本で整ったグラマーになるには遺伝学上の問題を頑張って越えようとする必要があって(すごい尊敬してます)、逆にイタリアンでスレンダーって多分、骨格上に無理あってどうしても、なんか違う。たぶん、頑張っても骨格は越えられないと思われ。
ただ、たぶんやっぱり、日本よりイタリアって太陽近いんですよね。肌とか髪とかって日本人めっちゃ綺麗なんだなって思いました。実際、皮膚がんの発症率はヨーロッパの方がめちゃ高いですしね。
つまりフェチ依存だけれど。
特に、日本人男性って彫の深い西洋顔が賛否分かれるし。
でも、まつげ超ながいよ!!
まあとりあえず、たぶん、イタリアで世界にパラダイスがあったことを知れる人種が一定数いると思われ。
パドヴァの街並み<秘密の..for women>
こっちは普通に書いていいよね?
女性陣と違って、男性陣は目に見えてこう中央値的な違いが何かあるわけじゃないんですよね。ただ、一日イタリアの町を散策してたら、たぶん、日本だと年一回見かけるかどうかの超極上のイケメン見れます。
ハリウッドスターとかさ。。。。これ言ったら炎上するかな??まあ言っていいかな。。。うん、ハリウッドスターとか生で見た事なんてないけど(保険うっとく小心者)、テレビで見るハリウッドスターとか霞むレヴェルのイケメン居ますよ。
偏差値で言ったら、そんなに日本と中央値は変わんないけど、1%くらい偏差値53万がおるwww
またきっしょいこと言っちゃいますけど、なんか、男に抱かれてもいいなって少し思いました、僕は。はい。ていうか、日本人男性って清楚だったり綺麗だったりしますけど、基本的にセクシャルじゃないというエロくないんですよね。
あいつら、なんかエロい!!!!!!!!
男が男に「エロい、きゃ抱いて!!」って思わず思うほどに
僕の乙女心が解き放たれる前に、僕は日本に帰らないといけません。なんであんなエロいでしょうね、奴ら。ヒゲとか筋肉とかって日本人女性嫌いですけど、僕、髭と筋肉だと思うんですよね。ヨーロッパの髭と筋肉、それからタトゥーは、シンプルエロです。
不思議だ。
ただまあ、あいつら基本的におしゃじゃないので、おしゃれ男子が好きな人は相容れない模様。あいつら、もう完成されすぎてておしゃとか要らないし、しないんですよね。服より本人の方がおしゃと言うか。。。。。服が負けてるというか。
シンプルなシャツにズボンがもう極上にして至高なんですよね🤤
。。。ふう、何を言ってるんだ。
研究環境
超良い。イタリアが必ずしも技術的に良いとは思わないですけど。やっぱ日本ほどSF化してないですし、フロッピーディスクドライブなんて小学生以来に発見しました。ただまあ、前にツイートしたかもですが、我がラボ、超ビッグラボで、ボスはモンスターなので、その補正がかなり大きいので、イタリアの全体像が見えてません。
あと、単純に、イタリア含めた、ヨーロッパの研究文化というか、考え方というか、そいういうものがとても洗礼されていて、良いです。なんというか、ブラック企業とホワイト企業みたいな感じです。企業もブラックの方がproductivity高いかっていうと、そうとは限らないじゃないですか?少なくとも見ていて、ヨーロッパはいい意味で流動性高く、とてもサイエンスやサイエンティストというものが社会に統合されています。
企業に移るのも比較的簡単で、企業からアカデミアにも戻りやすく、協力する機会も多く、アカデミアの各ラボもお互いに支えあってる感じが強くて、「ウチラボお金ないからちょっと、来年別ラボで契約書作って?あ、共同研究するからデスクとかはウチラボのままでいいよ」とか、「○○国の○○ラボ募集してるって→じゃあ行くかあ」みたいな。それからラボテクや大学テクニシャン、秘書みたいな職も、すごく整備されてて一つの職業としてきちんと成り立ってます(日本はさ、ここ特に弱いよね)。
こういったホワイトサイエンス(とは言い難いけど、日本より遥かにうまく回ってる)実現の理由は、結構、深堀りできて、長々となるため今回は割愛。ただラボという垣根が希薄であっちこっち行って、スキル学んだり、データ取ってもらったり、コーヒー片手にディスカッションしたり、この自由さと気軽さが、イタリア研究環境で一番良いなって所です。
ぶっちゃけ、危機感とかも結構希薄になりました。
だって、イタリア、というかEU圏内でまったり人生サイエンスするのは、そこまで大変に思えないんだもの。日本で感じてた閉塞感と手探り感に比べたら、ずっと。というか、研究者って世界中で働ける職種ですし、単純に日本に縛りプレイするより、世界中の公募情報が入ってくると母数増えて安心するだけな可能性も微レ存です。。
言語
がっつり、イタリア語です。
まあでもノリで生きていけるイタリアなので、慣れてくると「チャオ」「グラーツェ」「ノーグラーツェ」が言えれば何とかなることに気付きます。それから「this」「that」が万能言語であるとする宗教に入信します。次の段階まで行くと、英語もじっただけのイタリア語単語は理解できるようになります。ここまでくれば、もう完璧に大丈夫です、はい。
まあ、パドヴァ近傍は学生の多い都市ですし、若い人は特に、高確率で英語しゃべれます。え?英語も話せないし、聞き取れない??
お、あなた、もしや僕と同じ英語難民ですか!!
うれしいなあ、まあでも安心してください。イタリアに興味があるあなたは言語として英語を習得することに多分そんなに固執がないはずです、良いんですよ、言葉なんて伝われば。文法なんて。
僕はそういう結論に至りました。
だって僕、ラテン系言語ネイティブじゃねーし。相手の方が圧倒的に英語のレベル高い場合って、相手がほぼスペシャリストなんで、僕がクソみてーな英語しゃべっても全然分かるんですよね。だって僕らも、よく片言の日本語しゃべってる外国人居ても、意図取り間違えませんよね?。もし自分の発音悪くて理解されなかったら、別の英単語で同じ意図を伝えまくる。これの無限ループでとりま、攻略可能なはず。
しゃべる、伝わらなかったら、また喋る。
なんか言ってきたら、文脈読まずに、空気読む。
で、また喋る。解釈違ってたら、雰囲気で察する。
大丈夫、日本人の空気読み力は、もう第二言語として使えます。英語の勉強も大事ですけど、とりあえず、生活を落ち着けるのが先決でしょう。留学初期って言語完璧でも大変だから、言語改善は後に回しましょ。一緒は無理よ、現実は非常に非情。
まあ、僕は今もクソ英語スピーカーですけど。
でも、さっきの変な日本語喋る外国人をイメージしてもらえると思うかもなんですけど、強いて言えば「完璧にしようと中々喋らない外国人」や「何回も訊ね返して話が全然進まない外国人」の方がうっとうしいかなと思ってます、僕は。だから相手が不快に感じない最低限の伝わるクソ英語あれば、とりまスピーディさと、個人のパーソナリティの方が大事な印象。ただ次点でうっとうしいタイプは「分かったふりするヤツ」だと思うので、そこだけ注意。
終わりに
酔っぱらいの戯言に、ここまで付き合ってもらって本当にありがとうございました。途中ちょっと強い言葉を使ってしまい申し訳なかったです。
まあ、YOUは何をしに海外へ?って話がまず大事だと思うんで、英語の話は話半分に聞いてください。僕は英語はツールとして必要なだけなので、英語力全振りでコミュニケーションする必要はないかなと思ったのです、だって僕、生物系のサイエンティストだし。英語嫌いですし。。。
ただまあ、ハンターハンター大先生のあの言葉、好きなんですよね。「道草を楽しめ、大いにな」ってヤツ「欲しい物より大切なものが、きっとそっちに転がってる」って。目的意識は大事ですけど、それを呪縛みたいしなくていいんですよね。ベストなルートがベストな人生とは限らないし。何か一つしか縋るものがないと、えてして、人間って盲目的になるし、鬱になりますし。
もっと自由に気楽にって、イタリアで学びました。
別に、何回だってやり直せますし、何処にだって行けますし、やりたくないことは無理してやらんでも良いですし、自分の自由を奪ってるのは大概自分だったんだなって。以上、自由の国アメリカより、好き勝手やってそうな民族イタリアから中継でした。笑
何か疑問や気になることがあれば、ツイッターにて教えていただければ、深堀り記事を書こうかなと思ってます(ね、ネタ切れで困ってるなんて言ってないんだから)
研究者としてアカポスで生き残るのに最重要なこと by 海外ポスドクnowな僕の視点①
大学研究職って生き残り大変。
博士課程の学生、博士研究員(ポスドク)として僕に未来はあるのかな。。なんてことを一応、EMBO/MarieCurie/海外学振などのフェロー取得者として、意見交換・成熟してきた海外ポスドクとしての僕の視点でつらつら考察する.. の巻。
第一部:生きるためには留学しなければならない、というキャリア考察
まえがき(自己紹介)
自分で言うのもなんですが、僕は恵まれていると思います(学歴的には恵まれてないけど.. 高校生の時の自分が草; 作家志望だったし)。Twitterとかではアカポス研究者って闇病みヤミ子ちゃんばかり目立つ中、僕は前ラボの教授から信頼され、修士の時より、時に、Grantのゴーストライターをやらされ、ゴースト査読者や審査員となり(科研費も)、ラボマネジメントや学生指導の中心に立たされ、秘書さんのお手伝いに奔走し。。それでも順当に博士号をゲット出来ました。
上記の、普通の博士/修士学生が見たら「え?」っていう経験が僕の研究者としてのmaturationを加速的に促進したと思います。安心して下さい。ぶっちゃけそれは良い博士論文を書くのに全部不要です。必要になるのはその5-10年後です。こんな余計なことに多大な時間を割いて、それでも良い博士論文を出せたのは、先輩後輩、仲間に恵まれたことが大きかったと思います(運とは言わない、言ってなるものか)。
まあそれはさておき。
それから海外留学して、H-index >80、論文引用数:総合3万オーバーの怪物PIの元に留学して、本格的な調律を受けた今、色々と見えてきた残酷な事実があるわけです。僕らポスドク博士学生みたいな立場が低い人間が、うまく生きるには、上のポストに居る人達をうまく掌でころころせにゃならんわけです。
当然、コロコロするなら、彼らの思想や戦略、考え方の下地を理解しないといけません。ころころしている事には気づかれないか、気付かれた上で気持ちよくなってもらわにゃなりません(変な意味ではない)。
以下に、僕の知る、よくあるポスドク/博士学生の誤解を書きます。心当たりがあるなら、本記事のキャリア考察は一見の価値があるかもしれません。
・ラボは論文を欲している
・生き残りには業績こそ最重要である
・学生指導は雑務で、重荷
・実験を頑張る!結果を出す!それが生き残り
・同じラボに居た方が論文出る、だから生き残りやすい
↑
全部、深刻なミスリードを孕んでます。
本記事を読まなくても、ぶっちゃけいいので、一度、立ち止まって、よくコレを考えてみて下さい。時間をかけてゆっくり考えれば絶対気付けますから。どうか、これは重要な気付きなんです。
ちなみに本記事は、生命(医)科学分野、非MD、非旧帝大(有名大含む)、アカポス研究者として書きます。他分野にも共通項はあると思いますが、分野差は小さくないのでご了承をば。小さな、または最新の情報共有はTwitterにて。。ゆうらく:PhD🇮🇹海外研究フェローなう (@U_hiraku) | Twitter
なぜ、海外留学を選んだのか
まず質問です。
あなたは博士卒業の後に、どんな進路を希望してますか。勿論、博士論文が成功しないと未来が開かない博士学生にそんな余裕がないのは分かってます、皆そうですから。。でも一回、その希望進路の募集要項を見たほうが良いと思うんです。
時間がないなら本記事をとりあえず参考にしましょう。
アカポス募集は、JREC-IN portalや実験医学とかに載っていたりするのが一番目に付きやすいと思うんですよね。大学には大学の運営戦略があります。大学は学生にサービスとして教育を提供しないといけません。円滑に循環する日本サイエンスを維持しないとなりません。この事実を軽視してきたピュアな研究者のあなた(←決めつけww)
たぶん、調べればあなたは絶望します。
制限の多さに絶望します。
・過去、助教経験者は✗:
皆にチャンスを与えるため
・MD限定:
PhDだけじゃ医師志望者の人生相談には乗れない
・女性のみ:
やっぱ女性視点って大切。可能な所では機会を作りたい
あと、案外、大学生は女生徒も多いし、女子大もあるし
・海外留学経験3年以上:
いうてもグローバル化は重要視されてる
・〇〇(博士)限定 etc..
こういう制限がバンバンあって、ただでさえ飽和してる募集が更に酷いことになります。助教以上のポストを博士卒業と同時にとるってかなり大変、かつ僕自身は、その目先の安定(助教ポスト)は、長期的な不安定になると思ってるわけです(2回目は弾かれやすいし)。
僕は、海外留学を選択した勢です。
だからポジショントークみたいですが。。
僕のキャリア考察を聞いてほしんです。
①海外留学経験
これが、条件に入る場合って案外多いんです。もしアカデミアはもう良いから企業に行こうと考えたとしても、海外留学経験はかなりの強みです。なぜなら、明確な他候補者との区別化になるからです。海外交流や研究グローバル化などを意識した募集では、強烈な強みです。
ぶっちゃけ、あなたもあんまり海外留学したくないですよね??
日本は研究レベル高いし、国民性としてかなーりの安定志向なのも相まって、全体的に留学に積極的じゃありません。だからこそチャンスがあるなと思ったわけです。
あと副次的な気付きとして、EUで家庭持って生涯ポスドクで生きていくのは、そんなに難しくないですし、そんなに貧乏でもないです。日本じゃポスドク年齢制限/雇用回数制限/低所得で詰みますけどね。
②お・か・ね
助教は良いですよね!高給ポスドクだって基本は勝てません。助教にはボーナスありますし、手当の面でポスドクは高給でも基本はビハインドです。それに比べて海外フェローは良いです。理由は3つあります。
一つ目に、日本との物価差で、例えば同じ年収300万円が、下手したら500万円とかに化けます。二つ目に税金です。日本は充実していて「皆助ける精神」なので結構所得者の負担が大きいです。年収400万円超えると結構顕著に重くなってきますよね、色々。海外ではこの辺の事情が違います。最後に。。。。これはこのブログがもし閲覧されまくるようになったら消しますが、海外留学助成金に税金が本当にかかるのかって問題です。ここはぶっちゃけフェロー研究者の暗黙ですが、適用できない場合が多々あるんですよね。たぶんガチアンケート取ったらヤバいです。脱税じゃないんです、ちゃんと然るべき所に話を通しても適用できないです。日本ってグローバル化とか言ってる人は殆ど海外生活したことないんで、その辺り、海外事情とか知らないんでしょうね(←これはマジでやばいお話。お国毎に違うと思いますけど)。
③研究業績の詰み(積み)やすさ
みんな誤解しがちですけど、大学は教育サービス提供が業務で、助教含めた大学教員にとって、教育は仕事です。雑務じゃないです、契約の時点で主業務なはずです。授業とか実習とか、研究室に配属された学生指導とか。その辺りは大学次第ですが、それなりに大変なはずです、なんせ主業務ですからね。学生無視する教員とか、ぶっちゃけ、然るべき所に出れば勝てますし、こっちは負けますから気をつけましょうね。冷酷な事を言えば、おおよその場合、あなたは教員で副業サイエンティストです。
でもキャリアは研究でジャッジ、ですよね?
え?それなんて糞ゲ??????
。。僕、思うんですけど、研究能力がまだまだ伸びしろいっぱいある博士卒業時点から、即助教着任で生き残れる人ってかなり少ないと思うんですけど。皆さんはどう思います?博士卒業即助教着任の生き残り率って絶対調査したほうが良い。
④ラボを変更しなければならない
これ、目の前の論文に目一杯だと失念しがちなんですけど。。。。正直、同じラボでめっちゃ業績詰んでも、日本はそんなに意味ないです。いや、数が多いほうが良いんですけど。日本人って本当に疑い深いので皆言うんですよね「これは前ラボのPIが良かっただけじゃないか」「前ラボとたまたま相性良かっただけじゃないか」
プラチナむかつきます!!!!
でも事実としてそうなる。なっちゃうんです。。日本は一個のラボで業績山積みするより、複数ラボで業績ちょい積みする方が強いんです。まあ、あなたが現ラボの後継者的な立ち位置なら別ですが。
⑤外に出るタイミングは今しかない
ぶっちゃけ、日本の研究力(若手)はめちゃ高いです。もし海外学振獲れるなら、EU最大の留学フェローEMBO/MarieCurieもポテンシャルとして獲れます。ちなみに、条件が段違いなので、EMBO/MarieCurie通ったら、海外学振なんていらん。
ここで国内と海外の海外留学フェローの大きな特徴の違いを書きます。
・日本→年齢制限
・海外→PhD取得1-2年で制限
分かります?
国内のポスドク雇用は言うても闇です。ほぼほぼ、海外ポスドクの方が、金銭的に、あるいは生活的に楽です。どうせ3-5年で論文出さなきゃですしね、どっちにせよ。前述のように、日本人はコテコテの安定志向なので、どんなに言っても殆ど留学しません。倍率は思ってる以上に低いです。もし倍率高く見えても、一個のフェロー獲れる人は他も獲れるので、どうせ辞退します(併用できないので)。実際、僕は、留学当初
・国内フェロー:上原/早石/アステラス/海外学振(補欠)
・海外フェロー:MarieCurie
が採択されてて、バッチリ採択率に影響を及ぼしましたが、MarieCurie獲って他は全部辞退です。フェロー通過率20%だったらそれはトップ20%じゃないです、トップ5%を抜いた上位20%です(高額になるほど辞退率は下がりますが)。
どうです?
ちょっと自信でません??
本題: アカポス生き残り戦略
さて、ここまでのお話が前座。
僕は、今の現状が生きるための最適解だったと自信を持って言えますけど、ここからPIの心理を理解して、どう生きていくかを考えて実践せねばなりません。
。。まあ書いたのですが、ここまでと同じくらい文量あるのでそれは次回に。
キーワードは「PIは論文はいらない。本質的には欲しているのはGrantだけ。研究系PIとはGrantを獲れる人間である」というお話です。この言葉で、なにか刺さるモノがある人は、PIになる未来が案外近くまで来ているのかもしれない。。。。。。。なんてことはまるでないwwww (まあそこまでは甘くないですよね)
詳細と更新情報はツイッターまで
次回更新は、2週間以内です。
ではでは〜
【進路】僕が研究職に決めた、たった一つの理由③
研究職・研究者ってなんか調べれば調べるほど、ブラック職種な気配。。実際の研究職の人は、なんでそんな進路を選んだの?ーーそんな疑問に、現役のScientistがお答えします。
ちなみにこの話は第三弾。前回の、Scientistの良い所、で気分を良くしてから、がっつり地面に叩きつけに行くスタイル。こういうところが、僕がScientistを呪われた職種だと言う所以です。好きになっちゃう人は、好きになっちゃう。そしたら、
も う
逃 げ ら れ な い
ね?呪いでしょ?
まあ前回から色々と言ってますけど、
僕はちょっと変な研究者だと思います。レアです。
一応、現役の大学研究職の端くれとして、幅広く、大学研究職という仕事選択で「良かった」「キツい」と感じている、または感じるんだろうな(普通は)って部分を広く共有していきたいと思ってます。が、サイエンスは特に好きでも嫌いでもない変なScientistなのでご注意を。
ただ。こういうお話から、自分の幸せのカタチが、大学研究職にあるかどうか見極められるといいですね(^^)
ではでは、
まったり始めましょう!
Scientistの悪い所
① 実力主義自体は、残酷じゃないんよ
前回記事の①が「実力主義って言うのは利点でもある」の時点でお察しですが。。
いやいや、実力主事自体は問題じゃないんですが、最初の記事から一貫してお話してるように、日本のサイエンス業界、特に大学研究職業界は「お仕事」としてこれをするための文化が凄く未成熟です。
だから、実力ないってジャッジになると.. どうしよう。。ってなります。ちなみに、研究実力足りてなくても生き残る方法はいっぱいあるんですが、本当に、何も考えずに何も持たざる者として、この業界にいると、30代半ばから30代後半で、かなり困った状況になるでしょう。ここ、この業界あるあるの転換期です。
前述の何も持たざる者、何も考えずにがむしゃらなだけだと、大学研究職の、"大学"には残れなくなります。でも、企業研究職に行けるかって言ったら、そうはなりません。企業研究職が大学研究職の下位互換じゃないので(たまに間違えてる人いるので)。何に重きをおいてるかとかスタンスが違うだけです、あと企業研究職の方が、仕事としては整備されてはいますね。案外、企業研究職がマッチすることにあとから気付く人もいます。だから、もう基本は別物です。
結局、大学研究職で、本当に何も持たずに、ただただ実力主義の業界に食らいつこうと必死に藻掻いていただけの人は、関連業種などに橋渡りするのも大変なのです。まあ最悪どっかには流れ着くと思いますけど、色んな意味で望みに沿う形にするには、以下のことが何より大事。
大学研究職の人は、研究だけじゃなくて、自分の人生も、自分でマネジメントしなきゃいけません。頑張って目の前の仕事したら昇進するような世界では有りません。
研究実力がなくても、別に大学研究職としてどこかに居れます。でも研究実力をつけるしか自分にはなかったのに、それだけ頑張ってきたのに、その場所その研究実力で戦えなかったら、かなーりヤバい。
例えば、EUはかなり大学研究職に溢れてます。あなたがEUにコネクションがあって、別にいっかくらいの文化障壁しかないなら、道は広がるでしょう。
例えば、大学研究職の募集って結構、知り合いとかに話が回ります。大学研究者ってやべー人の割合も多いし、仕事できる以外に、人柄的に安牌な人とか、今やってほしいプロジェクトに合ってそうな人が欲しい時もあります。そういうのって出来レース公募がいっぱいあるのです。公募だしてあなたが頑張っても、もう実は採択予定者はいるかもしれない。あなたが研究を頑張りすぎて人脈作りを怠っているとこんな自体に。
例えば、大学の運営戦略とか、ラボ運営者の戦略が必ずしも論文を求めているわけではないかもしれない。研究そのものの実績より、この特定分野を拡張したい、であったり、こういう機材導入から幅を広げたいとか。国際性を重視したい場合だってあります。ナンバーワンより、オンリーワンが強い場合ってのは、往々にしてありますよ。競争率が低いっていう勝ち戦。
①の総括はですね。
実力主義とか言っていながら、実際のところ、この"実力"ってやつは、【最低限の研究能力+不確定な色々な能力(研究能力はココにも入る)】って成り立ちをしていて、僕らはその見えない要素を最適化するために人生マネジメントせにゃならんって無茶振りです。
業界歴長いと、この辺りがキチンと見えてきて「え?俺の予想と違くね?」ってなるww
②給料変動大きいけど、そもそも低い
医者ってあんまり、研究者にならないんです。医者として働く方が、教授の2倍くらい給料あるんです。教授ってこの業界のトップなんです。でも給料そんなに高くないんです。
業界最高峰の雑誌を出したり、iPS発見の論文出してもボーナスはありません(ノーベル賞も所属機関からボーナスとかないんじゃないかな)。MD(医師免許)もってる僕の前ボスは、たまに、病院の夜勤行くんですよね。一日で10万円くらい入ります。Scientistやってけなくて詰んでも、病院では働けます。僻みじゃないです。
あ。
まだ追い打ちかけときますね。
大学卒業して、大学院。大学研究職を目指すなら、最低でも、修士/博士で6年間分の学費と生活費がかかります。たぶんアルバイトなんてする余裕はないでしょう。
大学研究職って言うのは
ある程度、お金とバイバイする職種です
もしもあなたが大学研究職として成功できる人間だったとしても、たぶん、そんな人間であるなら尚更、他業種だったら金銭的にはもっと裕福になれたでしょう。
もう一度、言いますよ?
お金にあまり興味ない人しか基本は来れません
お金に興味ないし、あんまりお金使わんわって人が割と頻繁に困窮する道です。貧困がそんなに気にならない人達が惨めさを感じることになるレベルです。
月の食費1万円で生活してても、友達の結婚式に「俺、ご祝儀払えないから行けないんだ」って返すことになって「分かってる、でも来てくれるだけでいいんだ」って泣くハメになるでしょう。ちなみにその後に「いつか出世して払ってくれよな」と言われ、出世しても裕福にはならないんだけどな、と苦笑いするハメになるでしょう。
ちなみに、僕はこのご祝儀を3倍返しするために、金銭的不利をちょっとでも巻き返すために、海外に飛び立ったわけです(無事に万札叩きつけられてよかった..)。
いいですか?
あなたがノーベル賞とっても、Scientistとして大成しても
さほど裕福にはなりません。
普通より所得が多くても、そこまでの対価が大きいので、トータルとしては、まあ裕福な方が最大値でしょう。そしてこの業界でソコに至れる人なら、たぶん、起業しても大半は成功できます。会社で普通に出世できます(か、クレイジーすぎて干される)。
お金で考えると最高にコスパ悪いです。
なんて夢のない。
ちなみに、日本が海外より、サイエンスの文化的・制度的な成熟が遅れてる理由の一端は。。海外だと大学院って給料出ます。ポスドクも社会的地位低すぎて、保証人いないとアパート借りれないなんてことはありません。
余談だけど、完全自動運転車とかできても、日本は法制度遅れてるから、走れないらしいね。海外は法律自体は作ってあって、テスラが作ったらもう走れるみたいよ。
③博士号(PhD)が、論文実績が.. とれない?
先に断っておきたいのですが。。
この記事シリーズで書いているとおり、「才能がある」「研究・論文を出すことが向いてる」総じて、この分野なら勝てると思ってScientistという職選択を今までしています。だから僕は、代わりに「好きなことを仕事にする」「好きなことに関わる仕事をする」という選択を捨ててます。「うまくやれる、努力が報われる、むいている」が僕の仕事選択に一番大事で、候補の一つがScientistでした。
それから、人間関係に恵まれていたと思います。僕は昔から人間関係になんだか恵まれていてそのことをとても感謝してます。代わりに、結構不幸体質ですし採算は取られてるはず。くっ神め。。
つまり、僕はPhD取得ではあまり困ってませんでした。
ただこんだけ大言壮語しても、全然困ってなかったとは、絶対言えない。
ただ博士課程進学者って、次なにするにしても、PhDをゲットすることが前提にあるんですよね。だから、PhDの取得に不安がある状況だったり、PhDの取得が遅れつつあったり。。様々な場所で発狂できます。
PhDがねえと、未来は開かねえんだよ。
頼むよ。。
実際はそんなことはないんですが、閉鎖的な環境でのハイパー実力社会ですし、そういう感覚に陥りがちですし、自分の道を進む際に、上記の不安が常に脳裏をちらつく、そんなよくない精神状態に陥りやすいでしょう。
.. これが悪い部分だと思った?
実はここまでのお話が、全部、前置き
ーーっていう衝撃。
そもそもの話。
実力不足で、PhDが取れないならまだ納得できるでしょうが、実際は自分の実力うんぬん関係なく、PhDを取得できない場合が多発します。これは、目の前のラボ運営者や直属の先生に問題があるように見えて、実際には日本のサイエンス文化が未成熟で未整備だからでる闇です。
つまりですね。
あなたの研究と論文は、あなたの作り上げたものです。
が、全体としては、それは”あなた直属の先生”、ひいては、”ラボ運営者の実績”にもなるわけです。今の出来栄えにあなたが満足しようが、あなたが来月までに論文が欲しかろうが、直属の先生やラボ実績の観点から、それが許可されないなんてことが起きます。
補償のない実力主義はこういうのが出るから、いくない。
あなたのPhD(人生)を生贄に、より出来の良い論文を召喚!
↑
これが状況説明に最適。
あなたはデュエリストじゃなく、場の研究員
ちなみに僕がいま居る海外ラボって、ある分野では世界10本指に入るくらい大御所なんですよね。だから、誰がなんと言おうと、PhDや大学研究職(ポスドク)が泣こうと、IF20以下には出しません。IF20の結論ならそのテーマはお蔵入りです。
僕らが、人生をマネジメントしなきゃなように、あなたの直属の先生や、あなたのラボのボスも、人生をマネジメントしてます。ココが不一致になって妥協点が見付からないと、ヤバいことになります。だって、学生・ポスドクの方が立場が低いからね、強行できんのよ。。
④ 若いんだから指導しろよ!⇒こっちも火の車なんよ!
実力主義社会の弊害というか、やっぱり職場として、新人入るのと出てくスパンが早すぎるのもあって.. 日本の大体の大学研究室では、大学院生って戦力です。ただこの戦力の使い方はラボ毎に違います。
学生なんて放っといても、いっぱい来るし、育つヤツは育つ。育ってきたやつだけを収穫するのが一番効率がいい。っていうのが僕の前ラボのお話。もちろん、キチンと学生指導してくれる先生やラボもありますが、まあ正直、学生指導と研究実績を両立するのは困難なので、大半は逆相関するわけです。
これ、立場でセリフ変わるんですが。
(本当は悪いヤツなんて居ないんだ)
学生「学費払ってんだぞ!学生だし教えろー」
ポスドク「俺は研究雇用されてんのに、なんで指導しなきゃなんだー」
先生「教育しても更新/昇進/転職に関係ないのに、論文指導とか重すぎだろー」
ボス「てめーら維持すんに金がいるんだよ、論文じゃなくて、研究費だあああ」
やっべーぜ。
学生が思ってる以上に、実は論文出すって大変で学ぶことが多いです。たぶん、一回出したくらいじゃ学びきれないし、自分で研究できる!って自信が付いてきてもまだまだ学ぶことあります。そんな中、挑戦する最初の論文とか、ぶっちゃけ、全員、運ゲーです。知らんものをどうやってカバーしとけと言うのか。
ポスドクは、一応、大学職員じゃないので、学生指導が業務外なんですけどねえ。。ラボの一員だからラボの業務は分担的な?でも、先生含めて、研究室での学生指導そのものって殆どの場合、僕らの契約更新とか、次のキャリアアップになんら役立たないわけです。でも、前述の実力主義を促すシステムとして、大学研究職って基本的には任期制!3-5年以内に仕事をいい感じに完結させて、次行かなきゃなんです。。その合間に、Scientistの卵を育てろってーー俺は、俺の人生を生贄に、お前の未来を召喚!なんてお人よりじゃねーのよ、みたいな心境も分からんでもないですよね。
ボスはボスで、大学運営者の一人であり、そっちであれこれ、研究室の運営者であり、そっちであれこれ。学生やポスドクは「絶対に論文が欲しい!!」でもラボのボスは必ずしもそうではないんです。ここの辺りの、ラボの運営戦略はボス毎に違うので見極めが大事です。ボスのラボ運営戦略って、だいたい共有されてなかったりするので、研究の実労働者とボスの間の利益の不一致起こると、「あなたのその論文を出す」がボスの中で完全にボランティア化する場合も。。
学生くらいの立場の読者多そうだから、学生がいざ論文出す時に「そんなん知るかボケー!先に行っとけー!!!」みたいになりがちなこと。
統計グラフに使った元の解析画像全部必要だったり/ピクセルとか画像処理の問題で論文使用できなかったり/論文ってどうやって出すの?/カバーレターの書き方だったり/英語校閲する会社だったり/Fundの部分の書き方だったり/実はアブストって書き方にルール(常識)あったり/こっちの書き方の方が、通りやすい/あとからのこのウエスタン差し替えて/レフェリーに読まれることを考慮した構成/これ実はまだMTAとってないからFigureのせれない/マウスバッククロス/え?Figureってパワポで作るんじゃないの?/自分の英語クソすぎー/投稿先違うと引用も書き方違うんだ、へえ.. え?全部書き直すん?/生データは一緒にやってた友達が持ってます!はい、やり直します!/パラメトリック検定ってなに?これ有意差ないの?/これ、業界じゃ認められてない?/この派閥はこの内容認めないからopposeで/レフェリー選択のreason?/共著者のサインいるのに.. 返事が来ない!!!/なにこのチェック項目、これ☑しないと出せないの?俺、これ知らないよ?だって俺んじゃないもん/掲載料払えないから..ウチではこの雑誌に出せない!?え。金とるの?
で。
ここからが大事なんですけど、この教育の差って結構、ラボ毎に違いがあるんですよね。だから、次のラボに移動したら必要な教育項目が何段階か飛ばされてたり、あとからそれ知らんってなったりします。笑えん。。
⑤ 大学研究職におけるコミュ力とは
さて、Scientistの良いところの数を、悪いところが上回ってきました。前記事で少し書きましたが、理系は文系に比べてコミュ障、ならまあ全体的にはそうかもしれません。で、大学研究職にコミュ力は必要か、と問われれば、めちゃくちゃ重要、が答えです。
はい。
だから結構、人間関係とかコミュニケーションで疲れる場合も多いと思います。大学研究職のよくないところは、別にコミュ障拗らせてても暫くは問題ないんですよね。。でも、真綿で首を締めるように、だんだんとあなたの研究生活を重くしていきます。
他の人は、俺の知らないネット非公開の公募情報を持っている
他の人は、俺の研究より劣ってて問題だってあるのに、ハイIF論文になる
他の人は、俺より実験してないのに論文数が多い
(俺は全部、俺の論文で第一著者だぜ)
他の人は、俺が使えない機材やマテリアルを使う
まあ分野によるとは思いますけど、僕の分野は僕の体感、実力派Scientistと社交派Scientistの割合は3:7くらいです。コミュ力を武器にそれを研究実績に昇華したり、生き残りに利用したりしてる人のほうが多い印象です。なお、上の職になるほど、社交派が増える印象なのが不思議。その時から、なんとなくな予感はあったんです。
いつも言ってますが僕の今ラボって同分野、世界屈指のビックラボなんですが。。僕が最初にこのラボのボスを見て思ったことは「ああ、フィクサーってまじで居るんだな」でした。
研究とは社交界、貴族の遊び、
そしてヤツは貴族でした。
ちなみにwikipediaより、「フィクサー(英: fixer)は、政治・行政や企業の営利活動における意思決定の際に、正規の手続きを経ずに決定に対して影響を与える手段・人脈を持つ人物を指す。」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%BC
こうして
ピュアなScientistだった僕は、世界Scienceの荒波の中で、汚れていったのでした。。まあ僕は別にサイエンス好きでも嫌いでもないから良いんだけどね、なんかイメージ崩れるわ〜とは思ったのであった。
つまり、実際のScienceは僕の理解では、ごりごりの貴族社会の歴史的な名残があって、日本でもそういう派閥争いとか、色々な政治的しがらみがあってーー自由な研究があって、正しく評価される世界ってわけじゃない。実力だけで全てを勝ち取れるスポーツのようなものでは、全くないのであった。生き残るには、うまく生きるのが重要。貴族の社交界だから。
故に、コミュ力は絶対必要。
そして、引きこもり陰キャの僕は、まれにそこで疲れ果てている。
⑥ 大学研究職を目指したとき、諦めなきゃ
これさ。
仕方ないけど、早い婚期です。
博士課程卒業までは所得のない学生なので、結婚とか、ましては子供とかは、人生設計的にかなり難しいです。お金ともある程度、ばいばいしますし。
後、大学研究職は任期制の渡り鳥。
それが成長するのに良いらしいのです。。
(正直同意できるから悔しい)
あと、施設毎に設備(機材はベンツが霞むくらい高価)が違うので、
あっち行ったり、やめたり、こっち行ったりという側面も。
まあだから、転勤族。
マイホームは半ば諦めましょう
そして、終身雇用はされません。
縛りのない自由とその代償です
僕は最近EU民なので、日本帰るのに15時間とかフライトしてるので、何も思うことなくなりました。日本なんて言うてもどこ居ても近い、寝てりゃ着く。でもまあ、学生の感性とか、普通の人はそうは思わないでしょう。ここは嫌な部分なのでは?
あと、、これ。
僕は(あんまり)なかったんですけど。
周りからの理解。
これがないって結構キツイ。孤独との戦いになりがち。
僕は仲間もいっぱい居て、他の友達は優しく理解を示してくれました。ただ大学研究職、大学院進学ってものが特殊でイメージつかなすぎて、ふとした悪気ない一言で、それでもどうしようもなく傷ついたことはあるんです。だからね、思うんですよね。
お父さんお母さん、みんな、ありがとうって。
聞く限り、ここで周りが理解を示してくれるか、分かろうとしてくれるか、って重要です。日本は敷かれたレールを効率的に進むのを最良とする人生がタイムアタック厨民族なんです。同調圧力も酷い。僕は仲間には、地元に嬉しそうに帰って、ひどい顔して戻ってきたヤツもいました。。
あと、合コンではモテない。
マッチングでもモテないです。
まとめ
なんかやべーことを書きまくってしまった気がする。。
ただ僕が言いたいのは、「清濁を併せ呑みつつ、うまく生きる」あるいは、「清濁を跳ね除けて強く生きる」必要があるのかなとは思います。僕はサイエンス好きでも嫌いでもないし、だからこそ誇りあるScientistじゃありません。「まあそういうのもあっていいんじゃない?」って表面で、裏がごりごりブラックなヤツです。
この業界には、「好き」になれる要素がありますが。
かなり向き不向きを分けるでしょう。
僕が今もこうしてScientistをやれている理由は。
①実感として、そもそも研究という"仕事"をこなす能力に、絶対の自信がある
(勿論思うけど、世界で何かを成し遂げるのは、こういう奴じゃないヤツ)
②面倒で、こわーい誰かが論破してきても何も思わない
(僕の理解だと、論破なんてお互いに無限論破返しできるから無意味)
③やっぱり、人間関係に恵まれてる。これからも増えてくと思う
(一緒に話して働いて気分いい仲間が世界中に居て、いつも助け合ってる)
④作家志望だったっていう過去は強い武器
(僕より、人の心を考慮して研究書類かける同期はちょっといない)
⑤サラブレッド社畜
(ウチは父母共に、午前3時帰宅6時出社とかするアホ。僕も無限労働編できる)
⑥基本的には楽観主義
(いうても、僕の今のポスドク契約、来年までだからその後は知らんww)
あたりだと思います。比較的、この業界内ではダメージを受けにくく、楽しさも得にくい感じです。なんだか書いていて思ったのは、僕って人間関係に凄く恵まれてて、まあ僕は性格悪いんで彼らが居たからやって来れたなんて思いませんが、なんにしても仲間とか、友達とか、家族、恋人ってのは、大事です。大学研究職は孤独になりがちな職ですから、心の休所は尚更、大事です。
まあ僕の場合、この仕事での
全体的なダメージとしては、①やっぱ陰キャなんでたまにコミュ力燃え尽きる。②ボスのマネジメントを理解できるようにしてるし、僕自身がなんも拘りないかが妥協点見つけやすいけど、自分とボスのマネジメントのタイムスケジュールがズレで詰みかける時は流石に滅入る。③時折、人生がタイムアタック化して疲れる。
全体的な楽しさとしては、①サイエンスは興味ないけど、実験結果とか情報を組み合わせて論文化してくのはパズルとかナンプレみたいで楽しいかも。解けるし。②(今は)高給取り。③海外って案外たのしいんだな。④多種多様な色んな人と、あれこれ色んな話するのは愉快だよね(コミュエネルギー切れるまでは)
こんな所でしょうか。
最後にね。
何が誰の参考になるかは分かりませんが、人生ってやつは思っている以上に自由です。なにか新しく大切なものや幸せのカタチを見付けたら、途中で方向転換したっていいんです。無駄なことなんて一つもない。回り道なんて一つもない。その過程含めて、全部が今、向かってるその幸せを見付けて、向かおうとした心意気全ての糧になっているんです。
自分の足で歩いた、その道が、人生なんだぜ。
ーー以上、現役の大学研究職(ポスドク)からお届けしました。
<人生観とか考えた経歴>
0. 高校二年、Web作家として賞を取り、大学受験は適当に済ますことを決意
-> 苦手な英語はもう神に祈る、代償に高校科学系の理解を高める
1. 大学進学は、心理学か生物学か悩むも、生物系の大学に進学(レベルは普通?)
2. 仮面大学生みたいな感じで、作家を目指して頑張る
-> 洋書も読みたかったので英語リーディング(のみ)を極める
3. 結局、他大の友達の大学で心理学受けまくる
4. 作家.. 向いてないな(才能もだけど、精神的に)
-> まあ人生経験詰んだら、なんか変わると期待しよう
5. 研究室配属開始
-> ラボの妖精さんとなる
-> 心理学と脳科学がなんか面白く配合し始める
-> あるコミュ力お化けと出会い、解析しはじめる
6. 研究ってパズルみたいだなぁ
-> 別のコミュ力お化けと出会う、サンプル数=2になって解析制度あがる
7. アル中として覚醒になる
8. なんか酔った勢いでダル絡りしたら、大御所の先生だった!!!
9. 面接するから来いと言われたものの拒否
ボスに「才能あるんだから帝王学学んでこい」と乗せられる
大御所の先生の大学の場所が、好きな小説の舞台の近くと発覚
10. 初の海外旅行へ(面接)
-> 海外って楽しいんだ!
11. クソ英語で凄い顔されるも、ラボメンやボスと仲良くなって飯食べたり観光したり
-> メールを英語科の友達に書いてもらっていたことがバレるww
12. 面接に合格
13. 初の論文投稿は時間差で爆死。時間の問題で、あまり精神不健康に。
14. ボスが助けてくれる
15. 晴れて留学に。
16. 英語できなすぎてリアルで死にかけるも、みんなの助けを経て今へ。
僕は、過去に英語を何回か捨ててて(過去記事参照)、それで留学苦労したけど、あそこで英語捨ててなかったら僕はそもそも目的の高校や大学に入学できなかったわけです(今だから思うけど僕の英語苦手は受験勉強程度で解消できるものじゃなかった)。
僕は作家を目指して爆死しましたが、作家を目指してたから、留学先に面接行ってもいいかなと思ったわけで(聖地巡礼)、クソ英語だったけど、僕がラボで出会った人達は、僕に「コミュ力がなんたるか」と「如何に英語が喋らない状態で、外国人女性といいムードを作るか」を教えてくれていたので、僕は瞬間的に高いコミュ力を発揮して、クソ英語って問題を斜め右下から克服したわけです。
その後は、色んな人が助けてくたけど。まあ助けてくれたのは、優しさだったり、打算だったり、友情からだったり、でもどんな理由でも僕はそれを凄い感謝して、独りよがりで個人主義だった自分から、人間的にものすごく成長できて今に至ったのでした。
【進路】僕が研究職に決めた、たった一つの理由②
研究職・研究者ってなんか調べれば調べるほど、ブラック職種な気配。。実際の研究職の人は、なんでそんな進路を選んだの?ーーそんな疑問に、現役のScientistがお答えします。
ちなみにこの話は第二弾。前回の、ざっくりとした研究職解説と、僕が研究職を目指した理由を見てからがオススメ
まあ前回色々と言いましたけど、
僕はちょっと変な研究者だと思います。レアです。
だから今回はもうちょっと幅広く、大学研究職という仕事選択で「良かった」「キツい」と感じている部分を広く共有していきたいと思います。
大学研究職って中々に実態不明瞭だから、一応、現役の大学研究職の端くれとして(サイエンスを別に好きでも嫌いでもないって変わり者ですが)、こういう部分は気に入ったり、受け入れられなかったりするかもって部分をお話します。
こういうお話から、自分の幸せのカタチが、大学研究職にあるかどうか見極められるといいですね(^^)
ではでは、
まったり始めましょう!
Scientistの良い所
① 実力主義っていうのは利点でもある
あなたは、東大卒ですか?
.. たぶん答えはNOでしょう。
↑この質問をされたら気分を悪くしません?
.. たぶん良い気分はしないでしょう、普通
でも、
東大って何?
って世界がココにはあります。東大はいうても世界ランキング22位の大学ですし、世界ランキング2位で生物系でも有名なオックスフォード大学の教授より、山中伸弥先生の方が有名でしょう。山中先生を京都大学(現所属)としてカウントするべきか、神戸大学(出身)でカウントするかは難しいですが。。
つまり、この業界では
大学マウントは基本的に無意味です。
もちろん「三流大学出身者が、東大生に本当にうまく授業できるか」とか「医学部じゃない出身者が医大に所属しても人生相談乗れない」とか、そういう大学経営リスク上での経歴フィルターはありますけど。。でも、この場合、東大は日本の看板でもあるわけですから、日本三流大学出身でも世界的に有名な研究者なら、ちょっと話変わったり。大手企業とかも、出身じゃない部分の研究実績から見る目が変わったり。。
いいじゃないか、高校生18歳のときの能力が、僕らの全てじゃないんだ。人間、いつ伸びるか分からんもんだぜ。少なくとも、最低でも精神的には、あなたは日本特有の学歴主義からは解放されます。18歳までの勉強力主義から、大学以降の研究実力主義に変貌します。
②給料不安定って、ある意味、夢がある
大学研究職って先程の通り、雇用形態とキャリアプランは「プロスポーツ選手」に近いです。実力主義で、自分の実力を武器に給料体系や、普通のキャリアプランを吹っ飛ばすことも場合によっては可能でしょう。年俸制や更新制です。もちろん場合によっては、スポーツ選手と一緒で、日本という国からぶっ飛んだりすることも視野に入れなきゃかもしれません。
僕が当時、知り合いと見ていたデータだと、日本のポスドクの給料は300-1500万円、平均400万だと程度となっていました。こっちは情報元なかったので、代わりに、情報提供すると僕のポスドク給与は330万円でした。
理由は、330万円超えると、税率上がるからですww
(だから、もうちょい出せるんだけどね、とは言われました)
*補足*
330万円超えると税金増える代わりに、控除額も増えるから、331万円になると手取り減るってことはありません。ありませんが、雇用主からすると、税率上がるので、払っても実際の受け手の手取りになりにくくなります。だから雇用主払ってくれてる割には、僕の手取りは増えない現象になります。当時の研究資産から僕の給料をもうちょい増やすことを天秤にかけてそうなりましたww (僕、留学決まってたし、少し置いてくれただけでも本当は有り難い)
で、330万円の僕が、海外留学して、
給料はだいたい1000万円ですwwww
友人にはもっと低い人も、もっと高い人もいます。
同じ職種、同じ業界で、所属変えただけで急に給料が倍になったり(半分になったり)するのは、不安定であることの利点でもありますよね。ちなみにギャンブルではありません。それだけ各国の物価・研究職の立ち位置、各補償制度、各研究予算量に違いがあるわけです。
規模が10倍あるから、そもメジャーリーグ野球選手の方が、日本リーグ野球選手より給料水準高いのと同じ原理。あるいは、世界経済の中心、シリコンバレーでは年収1500万円が貧民層って言われる状況に似てますね。
③いうても、博士号(PhD)は国際免許
あなたは来年、日本が沈没するとしたらどうしますか?最近、日本政府がどうとか、高齢化でやばいとか、物価下がってると言われてて、将来、iphoneの元値一緒なのに、日本の価値が下がってるからiphone100万円とかになったらどうしますか?
そんなときに、PhDあれば、他の人ほどは困りません。
というか、そんなに極端な話じゃなくても、日本のサイエンス業界は闇や問題が蔓延ってる割には、とてもレベルが高いので、海外でScientistで生きていく方が遥かに簡単です。だから、海外留学しやすいのが大学研究職です。PhDは国際研究免許です。
あと、たぶんどの職でもそうですが.. 日本で就活する感覚のまま世界中の会社にエントリーできたら母数も多いし、会社信念とか求めてる人材も無数にあって、楽ちんですよね。税金とか、物価の理由もあります。日本から出たくない!!.. そういうのも分かる反面、この「日本の研究水準の高さ」と「受け入れ先母数」の理由から大学研究者は確実に、日本にバイバイした方が楽ちんなんですよね、実際(ただし、言語と文化の壁は突破しなきゃいけない)。
もうひとつ理由があって。
日本はいうても、海外で研究経験を積むのを推奨してますから、若手が海外留学するのは凄く簡単で、かつ給料も(その国の物価によりますが)、日本でポスドクするより海外ポスドクの方が高くなると思います。
「研究は世界人類のものであって、あなた個人の所有物ではない。だから、研究者が世界を舞台に働くのは義務である」.. ある海外の研究倫理の講座でそう言ってました。だから、日本でも、大学研究職に世界を、海外を体験させるための制度が凄く豊富で(規模考えると、日本より充実してるのはイギリスしかない)、また海外では当然PhDは国際研究免許なので、受け入れ制度もバッチリです。たぶん、日本で一番、海外で仕事見付けやすい職でしょうね、大学研究職って。もちろん、世界を舞台に働くのが義務なので、留学や海外就職をしなくても、海外や世界を感じる場面は多いと思います。
それと、あの。
ちょっと言いにくいんですけど。
日本ってまだ鎖国なうですよね??
これは個人的な感想なんですけど。 海外来てよかったなと思います。それは日本が悪いって意味ではないんですけど。。
日本って日本人が思ってる以上に、今も鎖国してます。極東の名の通り、東は海でアクセスしにくく、西のアジア圏では、昔は、やっぱり日本がちょっとリードしてて、今は単純に仲悪かったりそれ以前の問題で.. こうしたことが原因で、精神的・文化的にめっちゃ鎖国してるってEUから見て、思いました。
子供の頃、なんか嫌なことあって別の友達グループに移ったり、そんな経験ないですか?
日本は今も形の違う鎖国をしてる国で、閉じた環境って、腐敗や、特定の形質の濃縮、柔軟性の欠如など色んな問題の温床になります。尖った良いものが出てきたりもしますけどね。海外に行くと、日本は空気が循環してなかったことに気付きます。
一度、外で大きく息を吸ってみると、なんだか新しいことに気付いたりするわけです。日本に滞留してる空気が美味しいにせよ、美味しくないにせよ、人生一回くらいはそういう経験してみるのも良いものでした。
"世界"って言葉は、日本から出たことなら、一生理解できません。
旅行でもいいんです.. 子供に世界を話せる大人になりませんか?
僕はそれってなんか、格好いい気がしたんです。
④ 若いっていいな
これは大学の研究職に特有ですが、労働環境周辺の平均年齢層が低いです。所属が大学だと尚更、子供ではない、でも大人としては未成熟なキラキラした人達の教育をしたり、一緒に仕事をしたりします。
少なくとも僕は、それを良いなあと思います。
企業努めの友人は絶句でした。「それって、部署に毎年、未研修の新卒が何人も入ってきて、殆どが1, 3年で退職して、また新しく再研修繰り返すってことだろ?仕事になんなくね?」と言ってました。
まあ確かに、大学部卒は1年、修士卒で3年しか研究室に在籍しないので、仕事を一緒にするのは結構コツとか、仕事の種類とか選びます。
しかも大学研究者からしたら、その新人研修ってぶっちゃけボランティアか雑務に入ってるってるからやらなきゃって感じ。だって僕ら大学研究職ってスポーツ選手だから、トレーニングして研究で論文書いて、能力値と実績積まないと(若手は特に)。。そこで現研究職から見たら、中学生、高校生みたいな卵たちの指導もやれって無茶振り〜
でもスポーツと違うのは、世代が違うとびっくりするくらい違う考え方・捉え方を持ってるんですよね。まあスポーツだと世代違っても僕らの筋肉は同じですしね。研究だと、育ってきたテクノロジーとか情報のバックグラウンドが違うだけで、研究そのものだけじゃなくて、そこから派生するすべての部分での考え方にジェネレーションギャップがあって、しかも色んな人と出会えるから楽しいんですよね。
研究者って情報発信者なんですよね、あれです、Youtuberと同じです(笑)。だから、そういう情報交換とか人と知り合ったり、コラボする機会が多くて、人と出会うって素晴らしいなって思えます。
大学研究職って、若見えする
その理由の一端は、この辺にあるんじゃないかなあ。
*注意*
僕、個人の感覚としては、大学研究職は、営業職がびっくりするくらいコミュ力いる。それを忘れて、引きこもって楽しく一人で研究ばっかりしてると人生詰む。「研究は世界人類のものであって、あなた個人の所有物ではない。だから、研究者が世界を舞台に働くのは義務である」からです。
総括: 大学研究職が特殊だからこそ
大学研究職って特殊で実態不明瞭、整備もされてないからこそ、たぶん、普通の人達が一切経験しないことを知ったり、感じたりすることができます。楽しいことも、大変なことも。僕は、人生タイムリープしても大学研究職を志しますよ。
いや、まあでも今の人生観とか経験値とかスキルとか、、全部、もってタイムリープするなら、ちょっと悩みますね。
結局、研究そのものを僕は好きなわけではないし、そもそも大学研究職っていうのは仕事なわけです。この仕事に特化したスキルや技術ってぶっちゃけ全体的にはそんなに価値はないです。でも、研究職を志してルート選択したからこそ得られる、人生経験、考え方、価値観、能力値ってものには凄く価値を感じてます。それらはたぶん、研究職を志す以外の人生選択ではほとんどの場合は体験できません。
こういうのもう持ってタイムリープするなら、別な人生選択するっていうのもアリかもしれないです。
研究職ってどの道、志して研究と人生を共にするなら、大学院進学って選択肢がだいたいセットで付いてくるわけですが。。中学生の自分より高校生の自分が経験値豊富だったように、高校生の自分より大学生の中で成長できたように、”学”の中に居るっていうのは成長機会が豊富で、大学院だってそういう可能性に満ち満ちてます。
研究職を志すのか、そういうものは度外視で、今、自分が大学院進学して、この"学"にいる時間を伸ばすことで自分の未来と成長性を感じるなら、進学したら良いんじゃないかなあとは思います。もっと先の将来は分からないけど、大学院進学で迷ってるって人はそういう判断でもいいかもしれませんね。
スキルや経歴一つ二つ、それは良い補助だけど
自分のレベルと能力値が高いほうが、いつでも有利です
え?
Scientistの悪いところ?
もうココで心躍ったあなたには必要ない!!
なんてことは言わないので、次回記事も見に来てくださいww
↓次回記事。書いたらリンク貼る
Scientistの悪い所
【進路】僕が研究職に決めた、たった一つの理由①
研究職・研究者ってなんか調べれば調べるほど、ブラック職種な気配。。実際の研究職の人は、なんでそんな進路を選んだの?ーーそんな疑問に、現役のScientistがお答えします。
研究職って、病み闇ヤミ子ちゃんなの?
研究職って大きく分けて二種類あります。
それは「大学研究者」と「企業所属の研究者」です。
どっちも同じ研究職ですが、別々の良さと問題点があるものです。ただまあ、どちらにも共通していることは、"仕事内容の大変さ"と"金銭報酬を含めた労働環境"を鑑みると、一般的にはあまり良い労働環境ではないということです。
.. あれ?もしかしてココのとこの細かい実態って需要ある?今度書こうかな
(書いたら、適時、ココに引用追記)
日本って結構"Scientist:サイエンティスト"ってものが、仕事として文化に統合できてません。ぶっちゃけアメリカも少しそうなんですけど、仕事としてのScientistってものが、結構、未成熟で整備されてないんですよね。。サイエンスの発祥はヨーロッパだったなってことを、この辺りには感じるわけです。
それはさておき、研究職に就くまでの人生ロードマップを含め、研究職労働環境などは、他職種よりも圧倒的に、精神的/制度的、ビジネス的な整備が遅れています(特に大学研究職)。だから、他の職種より目指すのが大変だったり、闇というか、問題点が至るところに蔓延っているわけのです。
で。
前置きとして散々脅してしまったのですが、それでも僕は今、Scientistとして日々を生きているわけです。かつ日本出身のScientistで良かったとも、思ってます。めっちゃEU民の一人として怒られそうですが、もうねサイエンスって言ったら、アメリカ・イギリス・日本なのよ。科学先進国なんよ、やっぱり。。(今はまだ、ね)
さてさて。
今回の記事では僕が、Scientitsになろうと思った理由と、現・大学研究者としてよかったな・最悪だわって部分を章に分けて紹介していこうと思います。
まあゆるーくね〜
Scientistを目指した理由
コレは、人それぞれあると思いますけど「なにか好きになれる部分を見つけた仕事」なのは間違い無いと思います。というか、全くの怠惰と惰性でやっていこうと思えるような職種では基本的にありません(やっていけないではない)。
僕は、大学・研究所系の研究職なので、そっちをメインで話しますと、こっちは「完全にプロスポーツ選手と同じ構成」です。だらだら怠惰で野球選手やってる人.. いなそうですよね。「好き」の理由は人それぞれでも、なにか一つの「好き」を持ってないと、やっていけないーーというか、やってられるか!って職種でしょう。
企業研究職は、ここまでではないですけど、そういう大学研究職業界を体験した人達が進む世界です。殆どの場合、企業研究職を構成するのは修士過程卒以上で、上役は博士過程卒か大学研究職経歴者だからです(大学院という場所は、大学研究職業界の最下層です)。。
大学研究職は、前述のとおり、仕事としての整備不足で、問題と闇がそれなりに跋扈してるので、そこを通過してくる人間は一定数闇落ちしてます。簡単に言えば、やべー奴 or やべー部分を持ってます。この辺りを会社の自浄作用でクリアしたり、うまく問題に鳴らないようにできるかって企業の腕の見せどころかと思います。
*基本、Scientistはやばい人とか闇落ちした人の割合多いです。よってこの関連業界もそういう割合は、他と比べて確率的には高め。なお、高校の先生は大半が大学院に行かずに、大学卒のまま教鞭をとるので、この闇に染まってないので○。闇に踏み込まずにいたので、研究職の実態をまれに誤解しがちなのが△。
だから研究職に就いている人の大半は「サイエンスは良い所のある仕事だけど、環境改善してよ!やっていけないよ!やりたいよ!」みたいな"呪い"が発生している場合が多めです(僕の主観)。皆、なにか「好き」を持って取り憑かれてます。
で、僕は変わったタイプの人間だと思います。
僕は子供の頃サッカーが好きでした。
でもバスケ部でした。一応、県選抜です。
僕は小説が好きで作家になりたかったです。
賞も獲ったことがあります。でも僕はScientistです。
僕はーー
別に、サイエンスに興味はありません。
研究職になろうと決めた理由は、僕のラボの教授が「君には才能がある」と言ってくれたからです。それから暫く経って「まあ確かに向いてるかな」と実感があったからです。
僕、負けるの、死ぬほど嫌いです。
好きなものなら尚更です。
勝てるからやるんです、まあ僕は。
頑張っても勝てないなんて、発狂します、まあ僕は。
これが僕の、研究職の"一番最初の"「好き」でした。
結構、変わり者ですけど「別に好きでもないサイエンス」ってところが好きです。もちろん、自分の好きと、自分の才能がマッチしたら最高なんでしょうけどね。世の中はままならないーーいやでも僕はたぶん、その場合、世界1位になれなきゃ、僕は"僕の好き"に殺されてしまうんでしょうね。
好きなことは強い。
好きなことを仕事にするのがいい。
それも一つの形です。でも絶対じゃないです。
固執しないで下さい。強要しないで下さい。
僕はこれは呪いだと思うんです。だって好きだから。本当に好きなことで、その好きなことで上手くいかなくて.. でも好きなことに携わってるからハッピー!!って思える人って少数派なんじゃないかな。特大の好きが必要なんじゃないかな。
好きなことをしていると、ハッピー。
でも上手くいかないとアンハッピー。
好きか、うまくいくか。
どっちかしか取れない時、ハッピーのプラスとアンハッピーのマイナス、どっちが大きいかよく自分と相談してみて下さい。自分の中のハッピーとアンハッピーの大きさをよく見てみて下さい。
僕は、少なくとも今、勝ててるScientistです。研究は作業として大変ですが、精神的には結構ゆとりがあります。将来、勝てないScientistになることはないでしょう。勝てないなら僕はScientistをやめているからです。別の、勝てるもの/うまくいくものを探すか、そういうのを考えず消化できるものを探すでしょう。
そういう選択が、少なくとも僕の幸せだと、気付いたわけです。
あなたの幸せはどんな形ですか?
どんな形でも素晴らしいものだと思いますけど。
見誤ると、大概、不幸になりますよ。
それは、あなたの幸せの形と不揃いなので。
ーーなんてね。
さて。
まあそれはそれとして。
色々と言いましたけど、実際問題、僕がうまくやれるScientistじゃなくなって、勝てなくなったら研究職をやめるかは結構、微妙かなと思ってます。それは、今の僕は、当時考えもしなかった大学研究職の色々な良いところを知っているからです。
ここから、大学研究職の良いと、僕が感じているところをお話していこうと思います。もちろん、その後では反対に「Shit!!!!」な部分についても。このお話から、自分の幸せのカタチが、大学研究職にあるかどうか見極められるといいですね。
↓次回記事。書いたらリンク貼る
Scientistの良いところ
Scientistの悪いところ
カヲスな大学研究者ライフ in EU、面白おかしいクレイジー研究者の一言物申す in 日々のトピック興味がある方はTwitterのフォローもお待ちしてます!!