現役の理系研究者::ぼくはPhD.KKK

フェローシップ(助成金)獲得で、国内のブラック研究室から解き放たれた生粋のアル中研究者。生命科学専攻。ゆるーくポップに分かりやすく、をモットーに「医科・生物学の話題」と「摩訶不思議な研究職ライフ」を発信します!英語力0からの留学経験に基づく「初心者向け」英語学習テクもあるよー٩( ᐛ )و

【進路】僕が研究職に決めた、たった一つの理由①

研究職・研究者ってなんか調べれば調べるほど、ブラック職種な気配。。実際の研究職の人は、なんでそんな進路を選んだの?ーーそんな疑問に、現役のScientistがお答えします。

 

 

研究職って、病み闇ヤミ子ちゃんなの?


研究職って大きく分けて二種類あります。

それは「大学研究者」と「企業所属の研究者」です。

 

どっちも同じ研究職ですが、別々の良さと問題点があるものです。ただまあ、どちらにも共通していることは、"仕事内容の大変さ"と"金銭報酬を含めた労働環境"を鑑みると、一般的にはあまり良い労働環境ではないということです。

 

.. あれ?もしかしてココのとこの細かい実態って需要ある?今度書こうかな
(書いたら、適時、ココに引用追記)

 

日本って結構"Scientist:サイエンティスト"ってものが、仕事として文化に統合できてません。ぶっちゃけアメリカも少しそうなんですけど、仕事としてのScientistってものが、結構、未成熟で整備されてないんですよね。。サイエンスの発祥はヨーロッパだったなってことを、この辺りには感じるわけです。

 

それはさておき、研究職に就くまでの人生ロードマップを含め、研究職労働環境などは、他職種よりも圧倒的に、精神的/制度的、ビジネス的な整備が遅れています(特に大学研究職)。だから、他の職種より目指すのが大変だったり、闇というか、問題点が至るところに蔓延っているわけのです。

 

で。

 

前置きとして散々脅してしまったのですが、それでも僕は今、Scientistとして日々を生きているわけです。かつ日本出身のScientistで良かったとも、思ってます。めっちゃEU民の一人として怒られそうですが、もうねサイエンスって言ったら、アメリカ・イギリス・日本なのよ。科学先進国なんよ、やっぱり。。(今はまだ、ね)

 

さてさて。

 

今回の記事では僕が、Scientitsになろうと思った理由と、現・大学研究者としてよかったな・最悪だわって部分を章に分けて紹介していこうと思います。

 

まあゆるーくね〜

 

 

Scientistを目指した理由

 

コレは、人それぞれあると思いますけど「なにか好きになれる部分を見つけた仕事」なのは間違い無いと思います。というか、全くの怠惰と惰性でやっていこうと思えるような職種では基本的にありません(やっていけないではない)

 

僕は、大学・研究所系の研究職なので、そっちをメインで話しますと、こっちは「完全にプロスポーツ選手と同じ構成」です。だらだら怠惰で野球選手やってる人.. いなそうですよね。「好き」の理由は人それぞれでも、なにか一つの「好き」を持ってないと、やっていけないーーというか、やってられるか!って職種でしょう。

 

企業研究職は、ここまでではないですけど、そういう大学研究職業界を体験した人達が進む世界です。殆どの場合、企業研究職を構成するのは修士過程卒以上で、上役は博士過程卒か大学研究職経歴者だからです(大学院という場所は、大学研究職業界の最下層です)。。

大学研究職は、前述のとおり、仕事としての整備不足で、問題と闇がそれなりに跋扈してるので、そこを通過してくる人間は一定数闇落ちしてます。簡単に言えば、やべー奴 or やべー部分を持ってます。この辺りを会社の自浄作用でクリアしたり、うまく問題に鳴らないようにできるかって企業の腕の見せどころかと思います。

 

*基本、Scientistはやばい人とか闇落ちした人の割合多いです。よってこの関連業界もそういう割合は、他と比べて確率的には高め。なお、高校の先生は大半が大学院に行かずに、大学卒のまま教鞭をとるので、この闇に染まってないので○。闇に踏み込まずにいたので、研究職の実態をまれに誤解しがちなのが△。

 

だから研究職に就いている人の大半は「サイエンスは良い所のある仕事だけど、環境改善してよ!やっていけないよ!やりたいよ!」みたいな"呪い"が発生している場合が多めです(僕の主観)。皆、なにか「好き」を持って取り憑かれてます。

 

で、僕は変わったタイプの人間だと思います。

 

僕は子供の頃サッカーが好きでした。
でもバスケ部でした。一応、県選抜です。

 

僕は小説が好きで作家になりたかったです。
賞も獲ったことがあります。でも僕はScientistです。

 

僕はーー

 

別に、サイエンスに興味はありません。

 

研究職になろうと決めた理由は、僕のラボの教授が「君には才能がある」と言ってくれたからです。それから暫く経って「まあ確かに向いてるかな」と実感があったからです。

 

僕、負けるの、死ぬほど嫌いです。
好きなものなら尚更です。

 

勝てるからやるんです、まあ僕は。

頑張っても勝てないなんて、発狂します、まあ僕は。

 

これが僕の、研究職の"一番最初の"「好き」でした。

結構、変わり者ですけど「別に好きでもないサイエンス」ってところが好きです。もちろん、自分の好きと、自分の才能がマッチしたら最高なんでしょうけどね。世の中はままならないーーいやでも僕はたぶん、その場合、世界1位になれなきゃ、僕は"僕の好き"に殺されてしまうんでしょうね

 

好きなことは強い。

好きなことを仕事にするのがいい。

 

それも一つの形です。でも絶対じゃないです。
固執しないで下さい。強要しないで下さい。

 

僕はこれは呪いだと思うんです。だって好きだから。本当に好きなことで、その好きなことで上手くいかなくて.. でも好きなことに携わってるからハッピー!!って思える人って少数派なんじゃないかな。特大の好きが必要なんじゃないかな

 

好きなことをしていると、ハッピー。

でも上手くいかないとアンハッピー。

 

好きか、うまくいくか。

 

どっちかしか取れない時、ハッピーのプラスとアンハッピーのマイナス、どっちが大きいかよく自分と相談してみて下さい。自分の中のハッピーとアンハッピーの大きさをよく見てみて下さい。

 

僕は、少なくとも今、勝ててるScientistです。研究は作業として大変ですが、精神的には結構ゆとりがあります。将来、勝てないScientistになることはないでしょう。勝てないなら僕はScientistをやめているからです。別の、勝てるもの/うまくいくものを探すか、そういうのを考えず消化できるものを探すでしょう。

 

そういう選択が、少なくとも僕の幸せだと、気付いたわけです。

 

あなたの幸せはどんな形ですか?
どんな形でも素晴らしいものだと思いますけど。

 

見誤ると、大概、不幸になりますよ。


それは、あなたの幸せの形と不揃いなので。

 

 

ーーなんてね。

 

 

さて。

 

まあそれはそれとして。

 

 

色々と言いましたけど、実際問題、僕がうまくやれるScientistじゃなくなって、勝てなくなったら研究職をやめるかは結構、微妙かなと思ってます。それは、今の僕は、当時考えもしなかった大学研究職の色々な良いところを知っているからです。

 

ここから、大学研究職の良いと、僕が感じているところをお話していこうと思います。もちろん、その後では反対に「Shit!!!!」な部分についても。このお話から、自分の幸せのカタチが、大学研究職にあるかどうか見極められるといいですね。

 

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Scientistの悪いところ

 

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