現役の理系研究者::ぼくはPhD.KKK

フェローシップ(助成金)獲得で、国内のブラック研究室から解き放たれた生粋のアル中研究者。生命科学専攻。ゆるーくポップに分かりやすく、をモットーに「医科・生物学の話題」と「摩訶不思議な研究職ライフ」を発信します!英語力0からの留学経験に基づく「初心者向け」英語学習テクもあるよー٩( ᐛ )و

【英語】リスニングが上達しない!脳科学に基づく勉強改善法①

英語リスニングの勉強してるのに、全然上達しない!むしろリーディング点数が上がったり?――そんな疑問を現役の研究者@ヨーロッパ(脳科学専攻)がリアルに解説解決します。

 

 1. まえがき・ざっくりと結論

 

こんにちわ、PhD. KKKです。

日本英語教育はリーディング重視。だからぼくらは「リーディング英語脳」の犠牲者なのに、TOEICはリスニング点数が半分もある――あるいは留学や仕事で必要だったり?今あなたがリスニング勉強しているのに成果が出ないなら、この記事がその理由の答えになるかも。結論として、それ、ノウハウじゃなくて脳科学の問題では? 一緒に適切に解決しましょう。あと、そういう人はぼくと同じ「コテコテの日本語教育体現者:リーディング英語脳」の可能性が高いので、ぼくが実際に効果のあったオススメYoutube教材(無料)もリンク貼るよ!
*ぼくは収益化には程遠い新米ブロガーだから、逆にオススメの信憑性は高いww

 

最初に少し自己紹介。

ぼくは「英語が嫌いです!!キリッ」英語学習は学校成績や入試のための手段と割り切って勉強をしていたし、本気でGoogleとAIがぼくらを救ってくれると信じてた(2021年じゃ実現しなかったか翻訳こんにゃく)。そんなぼくが、ヨーロッパの英語職場に単身留学するハメになったのは2年前。英語リスニング難民のぼくは無我夢中でリスニング教材を物色した。死物狂いのぼくは「英語リスニング教材の残酷な真実」に気付いて最初は絶望したものだけれど――そうしてゼロから獲得した「英語耳」のおかげで、今では、職場でブラックジョークを言い合えるくらいには英会話力に自信がある

ちなみにぼくの経緯と大雑把な体験談は過去記事にあるよ!

 

まず、勿体ぶらずに「その残酷な真実」を明かすよ。

 

英語リスニングの記事を書いてる人って、みんな「もともと英語好き or 得意」だってこと。キミがもし「英語嫌い」か「成績の一つと割り切った」人間ならば、彼らの紹介するそのリスニング方法で能力UPを狙えるための、脳科学的な前提条件が欠如してる。英語リスニング上達のための時間がない、そんなキミには先にオススメ教材の一つを貼っておく(これはぼくがこれからいうリスニング上達条件を全て満たしてる)。ぼくのここまでの話に納得できたらやってくれればいい。時間がある人は、ここから先を読んで「英語リスニングができるようになるためのマインド」そして「リスニング上達のための具体的な条件」を確認してみよう!

PhD.KKKが「英語嫌い・苦手」か「リーディング英語脳」にオススメする英語リスニング動画①

www.youtube.com

 

<目次>
 1.  前書きとざっくりとした結論
 2. リスニング上達のための脳科学「音入力」「行動入力」概説 ←今回のお話
    3. 英語を「音入力」「行動入力」するための勉強方法:詳細

 

英語力ゼロから「海外生活で不自由のない程度には英語力を身につけた」ぼく(英語嫌い)が、正直ちょっと嫌気差してるけど、それでも頑張るキミを改善してみせる!

 

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2. リスニング上達のための脳科学的条件:概説

 

言語学習は、座学ではない、スポーツだ!

まず構造として、ぼくたちの脳において「理科・社会などの(所謂)暗記科目」と「英語・国語などの言語学」では使用する脳の場所が全く違う(海馬・前頭前野 or 言語野)。後者はもっとスポーツで使う領域に近い。この2つの脳領域の違いは、イメージとして以下が最も近い。

 

野球のルールと実用書を完璧に理解しても、
人生初打席で打てるかどうかは別の話。

 

ココに英語教材学習の大きな勘違いがある。キミが「学校成績として割り切ったテスト対策」をしてきたなら、暗記科目と同じ脳領域が使われている。ぶっちゃけ記憶である。反対に、ある程度「英語に興味があった人」は記憶以外に、ちゃんと脳の「言語野」も使ってきたので、スタート地点の前提が全然違う。「テスト対策英語」をしてきたキミは、確実に、リーディングに集中したはずだ。だって日本の英語教育、リーディングが9くらい比重あるもん。そんな「完全リーディング英語脳」特化型のキミ(リスニング力と差がありすぎて特化型に..)、キミに合わせて最適化された勉強法が必要である。

 

そして、そんなものを発信する人はいない!キミたちは、英語力に肩書がある人のオススメがびっくりするくらい響かない(かもしれない)。ぼくはそう。それを信じてずっとTOEICリスニングの勉強をしてきた。リーディング点数が上がった。リスニングは伸びなかった。解せぬ。。。

 

どう、ちょっと説得力出てきたんじゃない?
もう一度言うけど、これはノウハウじゃなくて、脳科学のお話である

 

じゃあ何をするのか。

それを語るためには、最初に、どうしたらリスニング点を上げることが出来るのか理解しなきゃならない。「え?聞き取れればいいんでしょ?」半分正解。聞き取れただけではリスニング点は上がらないし、聞き取りをするための方法も具体的にする必要がある。実は、リスニングを出来るようにするために必要なことは2つしかない。

 

①英単語、英文を音でインプットする。
②英単語・音と、行動を紐付けする。

 

キミがここまで共感しながら読み進めてきたなら「英語授業中に音読しない」か「英単語を見て書いて覚えてきた」んじゃないか?ドキッてしてないか?音の脳への入力は脳の特別な領域「言語野」を使うが、文字の脳への入力は記憶なので、まず海馬に入る――言っただろう、脳科学のお話であると。

人間は本来、赤ちゃんの時、親の言葉を聞いて、指差すものから音を知って、話して確認しながら理解していく――文章化は人間が後から生み出した偉大な文化だけれど、それ故に、脳の機能はその文化までフォローしてない。漢字は忘れるが、話し方は忘れない。ルールブックやノウハウは忘れるが、運動のフォームは忘れない。キミは本当に、耳から音で英単語をインプットしてきたか?

 

故に、英語学習(言語野)は、スポーツ(運動野)に機能的に近い。
キミは脳構造に喧嘩打って、海馬で戦うパワー戦士であった。
粉砕!玉砕!大喝采!ハーハッハッハ!!

ちなみにさ、ぼくの所属する海外ラボ、イギリス人ネイティブも、アメリカ人ネイディブも両方いる。両方いるけど、「お互いにたまに聞き取れないらしい」。つまり、英単語全部知ってても音入力が違うと理解できないってこと。英単語学習を音声流してない、または日本語発音で入力したキミはそこの補正が最初に必要である。

 

そして、2つ目。音を全部記憶しても、リスニング問題は解けない。解けるやつは一種の天才である。そういう人はこうなる――「ヘルプ! →HELP →助けて →ん?だれかヤベーの?」――これを一瞬で出来て人助けするヤツはガチで頭の回転が速い。でもたぶん、キミもぼくも本当はそうはならない。「ヘルプ!」と聞いたら、即、首をきょろきょろとして、人を探すだろう。今のリスニング初心者のキミでもHELPは回答できる。

 

故に、音が行動入力されていない言語は、即断できない。なぜって?「言語野から情報を外に出して、文章とか記憶してることで変換して、言語野に戻す」からだ

 

言ったろ。ぼくは脳科学専攻、これはノウハウの話ではない。脳HOWであるww

しょーもな。
まあつまりさ。


解答出すまでの、神経回路が長いから即答できない。
そうして、てんやわんやするボクらを尻目にリスニングはいつも終わる。
以上。

 

だから先ほどの(または以下記載の)2つの能力の底上げが「リーディング英語脳」または「英語不自由」のキミにはまず必要だ。もともと英語に興味がある or 好きな人は、ここの基礎がしっかりしている可能性が凄く高い。日本の学校成績はリーディング特化だが、興味がある人はそこの採算度外視で、リスニングを投げ出さなかったからだ。だから、もし、もしね、今、心のなかで――他の教材や英語勉強の解説よりも共感できるキミがいるなら、キミの解決案と現状はこうなる。

 

①英単語、英文を音でインプットする。
:キミは「英単語を音として入力していない」 or 「音入力された音と実際の音の解離がある」のでは?

②英単語・音と、行動を紐付けする。
:キミは「英語をテスト以外で活用したことがない 」or 「暗記科目のように無感情に処理してきた」のでは?

 

じゃあ本題――「教材選び」について、は長くなるから次回書くよ。でも、取り急ぎざっくり回答してリンクを貼っておく。みんな暇じゃあない。キーワードは「アクティブラーニング(クイズ)」「リピート」「対話」「運動」である。その結論、次回の結論を踏まえて、以下のYotuube教材たちが一番オススメ。動画をリピート再生しよう。

彼らの動画には、コンテンツ(発信内容)以前に脳科学的に「音入力」「行動入力」を効率化できる理由がある。その理由に基づく教材選び方の解説が次回だよー。他教材を求める人はそこまで読んでね。

 

ではではー。

 

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